50代後半、捨てられる

先日不倫の末に、彼に捨てられた50代後半の独身女性の人生相談をネットで目にしました。

 

私の想像ですが、その女性は普段はとても利発そうな方です。しかしその時は復讐の鬼になっていました。自分は一人になるのに、彼は家族の元に何事もなかったように戻る。7年間何度も奥さんと別れて、その女性と再婚すると言われていたようです。

 

女としても微妙な年代で、自分だけ一人ぼっちになるのは、想像を絶します。復讐を考えたい気持ちも理解出来ます。相手だって自分と同じような惨めな状態になるべきだ!復讐をするかしないかは別として、それが極、普通の心境ではないでしょうか。

 

有名な専門家?の回答は、「7年間も情熱的に愛情を感じられる時間があっただけでもいいじゃないですかー!復讐なんて、相手からこんなことをする女だったとますます嫌われるだけですよ。ここはグッとこらえて違うものに目を向けましょう」

 

当たり障りないと言うか、世間にも相談者も「そうね、そうかもしれないね」と思わせる内容ですよね。同じような違う人の相談内容でも回答はこんな感じだと思うのです。復讐?どんどんしましょう!なんて回答者が責任が取れませんからね。

 

相談者も本当に復讐する気なら、専門家?に相談なんてしません。誰にも言わずにやってしまいます。誰かに相談する時点で、私をどうか止めて欲しいとどこかで思っているのです。

 

私も以前、友達の友達が復讐をしたがっていると、相談された時に、同じようなことを言いました。今は友達になら、したかったらやったら?と言うと思います。まずは復讐ではなく、復讐したいくらい憎い、悔しい、悲しい気持ちを受け入れる。いくらだって復讐方法を頭で考えればいいのです。そのお手伝いもします。じっくり作戦を練ったら後に、実行に移すかどうかを、もう一度一緒に考えてみます。これをして本当に後悔しないか、これをしたら一生復縁は出来ない、相手から憎まれる、それでもいいか?冷静に何時間も話し合うと思います。

 

結果どうなるか分かりません。でもこうやって、悔しい気持ちを無理やり他の何かで押さえつけるのではなく、十分感じると少しずつ冷静に考えられるようになります。そんな心に寄り添うカウンセラーに私はなりたいのです。