執着

彼は今の現場から地元(自宅)へ戻ります。その前後はいつも揺れる私の気持ち。珍しく数ヶ月は自宅から近くの現場で仕事らしいです。明日一度帰って、プレゼンをしてからもう一度今のレオパレスを引き払うために戻るらしいです。

 

彼は私の心が揺れるのを分かっていて、あまり詳しいスケジュールを書いてきません。前はどうしてちゃんと言ってくれないの?と責めたこともありましたが、聞いたら聞いたで悲しくなるだけなので、私はもう聞くこともしなくなりました。この隙間時間に会えないの?と思ってしまうからです。

 

彼は超自立、一匹オオカミです。家族とも離れていても多分、強い孤独は感じていないのでしょう。数年前に転職する時に、わざわざ年中家を空ける仕事を選ばなくて良かったからです。奥さんの実家が大きな会社を経営していて、詳しくは聞いてはいないのですが、どうやら彼の家の隣に住んでいるようです。今の家も奥さんの親のものらしいです。

 

その仕事の手伝いを以前はしていたらしいのですが、辞めて今の過酷な仕事に就きました。心理学的には補償行為というのですが、転職して家から離れる代わりに、激務で食生活も人間らしい生活もまともに出来ない暮らしをする。自分はこんなに大変な仕事をしているから、家から出ることを許されると、彼は無意識でしているのです。もちもちそんな説明は彼にはしませんが(^_^;)

 

そして私とも頻繁に会ったり、電話したりしなくてもいいのです。ラインで繋がっていれば、それで安心なのです。私は彼が大好きなので、彼の長年やってきた人と近づかないやり方を受け入れてきました。

 

しかし私の心の揺れ、毎度毎度、疲れ果ててしまいます。もう期待はしないと思っても、どこかでこのタイミングで会えないだろうか?と思ってしまう気持ちとの戦いです。彼は会えないラインの人と思うといいのか?しかし彼からの束縛。束縛されていることで、必要とされていると思おうとする私の心。どこかでこの執着を手放さなければ終わりはないのです。私の悲しく切なく、命がけの恋なのです。